1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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「平和記念東京博覧会」Part 2

◇平和記念東京博覧会パノラマ図
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 前回とりあげたこのパノラマ図には、【五姓田】サインが入っていたのだが、いろいろと調べてみると、二世・五姓田芳柳(ごせだ ほうりゅう、1864-1943)の作品であることが判明した。
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 二世芳柳は下総国(茨城県)の出身。1878(明治11)年に上京して、明治期を代表する洋画家のひとりである五姓田義松(初世芳柳の二男)や英国人画家ワーグマンに師事し、1885(明治18)年には、初世芳柳の養子となり二世芳柳を名乗った。1889(明治22)年に明治美術会の創立に参加。1900(明治33)年のパリの万国博には作品を出品した。さらに1910(明治43)年の日英博覧会の際は、渡英してジオラマ(背景画の前に立体模型を置く見せ物)を描くなど、洋画、日本画、またそれら諸技法を融合させた独自の画風を展開、幅広い分野の絵画を柔軟に手がけ、明治から昭和の画壇で活躍した。

 さて、平和記念東京博覧会について、前回には呼び物のひとつの堀口捨己が設計したパビリオンをとりあげたが、もうひとつ話題を呼んだのは、会場の一隅に設けられた、「文化村」と呼ばれる14棟のモデルハウスからなる住宅展示場だった。

◇文化村出品住宅
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 平和博が開催されたこの年には本格的な郊外の洋風住宅街が東京の下落合と洗足に誕生しており、展示されたモデルハウスはそれら新興住宅街に建てられるべき、日本人の新しい生活様式を踏まえた住宅群の雛形、あるいはミニチュアモデルともいうべき役割りを果たし、その後に「文化住宅」と称されるイメージの源となったのだが、この辺のいきさつについては、『消えたモダン東京』(内田青蔵著)の中で詳しく説明されている。

 ところで、「文化村」は新生活の場として話題は呼んだものの、会期中に売れたのはわずか数戸という寂しい結果に終っており、平和博は全体的にみても興行的には失敗であった。
 『ランカイ屋一代(わが博覧会100年史)』(中川童二著)の中でも、「不景気平和博」として、当初は好評だった水上飛行機の滑走も、会期の終わりごろには入場者が少なくなり、<お客が行列をつくって待っているという光景は見られなくなり、プロペラの音が空しく池面に響いていた。>と記されている。

◇水上飛行機
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 豪華な夜のイルミネーションも、1914(大正3)年の東京大正博覧会ほどの話題は呼ばなかったという…。
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by suzu02tadao | 2012-05-20 11:00 | Comments(0)
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