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side view も…「いいビル west」
◇大阪ニット会館【1973(昭和48)年】
BMCの『いいビルの写真集 west 』を見ていて、おやっ?と思ったのが、「いいビル20選」にも選出されている大阪ニット会館。 この本の中ではインテリアの写真を中心に紹介されていたので、以前から、ビルの前を何度も通っていながら、このビルのことだとは最初は気づかなかった。 先日、確認しに行って改めて見てみると、本でも紹介されているとおりで、1階の外回りの窓の格子は全て、このビルを象徴するかのようなニット柄になっていた。 そして、全体的によく見ると、本には載っていないこのビルの魅力を他にも発見することができた。 外観的には側面から見たほうがこのビルの特徴をよく表しているように思うのだが、建物の各端の部分を本体とは素材も異なる仕上げにして、またそれぞれに色も形も変えるなど、シンプルさのみを目指していないことがよくわかる。 特にこの建物の一番端のやわらかなカーブの造形は、このビルのテーマを表現する抽象彫刻のようにも見えて、こんなところにもこだわりを感じる。 また、インテリア同様に、丸みを帯びたディテールやパーツがこのビルのテーマになっているようだ。 過剰なくらいにディテールに凝ったり、異なる要素を組合せたりで、全体的にはチグハグな構成になっているのだが、それが不思議と魅力になっているという、1950~70年代に建てられたビルの特徴をもつ大阪ニット会館は、やはり「いいビル」であることを認識した・・・と、ここまで書いて、調べてみたら、なんとBMC本部がこのビルの2階にあることがわかった。イベントもここでやっているようだ…。 【参考】BMC なるほど…、大阪ニット会館はBMC本部にふさわしいビルだと納得したのであった。 なお、大阪ニット会館の前の通りは、大阪天満宮の表参道で、ここから老松通りの道沿いにはレトロな町並みが続いているので、その辺を次回には紹介したいと思う。
by suzu02tadao
| 2013-01-20 20:12
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