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宇治山田駅<モダン・伊勢名所 -2->今年の10月には伊勢神宮の式年遷宮がおこなわれるということで話題になっているが、1931(昭和6)年に伊勢神宮最寄りのターミナル駅として開設された宇治山田駅の駅舎本屋は、国の登録有形文化財にも登録されており、まさに駅舎建築の粋が集められている。 設計したのは、南海ビルディングや東武鉄道浅草駅を手がけた久野節(くの みさお、1882-1962)で、幅120mの堂々とした外部壁面を覆うクリーム色のテラコッタ・タイルの装飾とスペイン瓦により、壮麗な雰囲気を醸し出している。 要所にあしらわれた装飾の配置とバランスがすばらしく、設計者の並々ならぬ力量を感じさせるが、駅前のロータリーに設置してある外灯が駅舎とマッチしない無機質なデザインで、せっかく避雷針のデザインにも凝っているのに、惜しいと思う…。 装飾のひとつひとつが凝っている。 入口上部に並ぶ八角形の窓は三種の神器の八咫鏡をモチーフにしているという。 プラットホームから見ると、何の変哲もない普通の駅に見えるのが、またいい…。 明治以降、日本のモダンデザインの歴史の中で、この宇治山田駅舎はまちがいなく様式建築の傑作であることがよくわかり、今度、東京に行く機会があったなら、昨年、元の姿に戻った東武鉄道浅草駅をぜひ見てみたいと思った。 【参考】大軌参急沿線案内(昭和8年)より ※宇治山田駅が終着駅であったことがわかる。
by suzu02tadao
| 2013-03-27 11:26
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