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みづゑ(表紙) 恩地孝四郎

◇みづゑ No.314 【1931(昭和6)年4月号】表紙
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◇みづゑ No.324 【1932(昭和7)年2月号】表紙
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 恩地孝四郎が表紙を手がけた美術雑誌『みづゑ』、2冊。 
 「四天王寺春の大古本祭り」で手に入れたもので、表紙自体が抽象画の版画作品と言ってもいいくらいに素晴らしく、その表現の先進性と完成度の高さにひと目で魅せられて、恩地の装幀のものはこの2冊だけあったので、2冊とも買ってしまった。(ご覧の通りの状態で、貧好きにとってもお手頃の値段だったこともあるが…)
 なお、他にも戦前のいろいろな種類の美術雑誌がたくさん出ていて、私が物色している時に、チラッと横を見ると、既に10数冊の本を抱えながら、やはり物色している小柄なおっさんがおり、途中で持ちきれなくなった本を帳場に置かせてもらっているその顔を見たらハナ書房さんだった。

 恩地孝四郎(1891-1955)は木版画、装幀、写真など様々な分野で活躍したが、この『みづゑ』の装幀を見てつくづく思うのは、単に版画家とか、写真家という枠組みでは捉えきれない、様々なメディアを駆使してマルチに創作活動を行う、今日の現代美術家の先駆者だったのではないかということだ。

 これらの装幀をしていた頃は、恩地が最も充実していた時期で、1931年に川上澄生や藤森静雄などと共に結成した日本版画協会の活動は、戦後、棟方志功や池田満寿夫などが国際的に活躍する礎となったといってよい。

 また、『みづゑ No.314』には、恩地らと共に『新東京百景』を手がけた前川千帆の創作木版画「豆袋を繕う女」が入っていたが、前川千帆(1888-1960)も、もっと評価されても良い作家だと思う。

◇「豆袋を繕う女 -創作木版-」前川千帆
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 ビニール袋に入って密封されていたために、内容も確認せずに購入したのだが、『みづゑ No.314』には「追悼・小出楢重」の特集記事、『みづゑ No.324』には「小出楢重・一周忌」の記事が載っており、二重にうれしくもあり、それについては次回に取りあげてみたい。

【追記】
 今日、ふらっと古書店に入ったら、恩地孝四郎の装幀・口絵挿画の『日本の旅』(日本児童文庫)【1929(昭和4)年刊】があって、またまた思わず買ってしまった。

 なんてったって、富士山ですから…。
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by suzu02tadao | 2013-05-02 14:34 | Comments(0)
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