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高島屋「百選会」~与謝野晶子
◇「夏の百選会グラフ NO.64」(京都高島屋:昭和14年5月発行)
この「百選会」の冊子は「四天王寺春の大古本祭り」で、5冊で1000円になるというK文庫のコーナーで、以前とりあげた「大阪朝日新聞社案内」と一緒に手に入れたものだ。 例によって、しゃれた表紙に惹かれて求めたものだが、内容を見ると、なんと…なんと、与謝野晶子(1878-1942)の短歌が10首も載っているではないか!。 それで、調べてみると、これらは今まで歌集にも全集にも収録されていない453首の内の一部で、今年になってから初めて全容が判明したものだという。 この中では、 初夏の盛夏に移り行くころの女姿の清きおもむき 美しきうすものの季の近づくにときめかざらん心あらめや の2首が、個人的には好きだなぁ(ほんま、おっさんの趣味やなぁ…)。 これらの歌は、この「夏の百選会グラフ NO.64」のような顧客向けの冊子には掲載されたが、与謝野晶子は随筆で百選会のことにふれる程度でその作品を歌集にも取り上げていないのだという。 与謝野晶子が高島屋の要請で「百選会」に関わったのは大正7年からで、病気で顧問を辞める昭和15年まで、審査会で歌心を触発された着物や工匠の技などを題材に詠んだ歌は「百貨店の催事であることを超えて、それらは晶子の和装文化に対する讃歌だったのでは」といわれている。 【参考】百貨店の歴史に迫る「暮らしと美術と高島屋」展、世田谷美術館にて開催中。 会期は6月23日まで。
by suzu02tadao
| 2013-05-14 13:00
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