以前の記事
2018年 02月2018年 01月 2017年 12月 more... お気に入りブログ
ヴォーリズを訪ねて近代建築Watch レトロな建物を訪ねて Books & Things モダン周遊Ⅱ メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
小野佐世男これは記念すべき今年最初の古書の買い物でした…♪ この本の表紙の絵は、過去にも展覧会のチラシ等で使われた代表作のひとつです。 小野佐世男(1905-1954)は、モボ・モガが銀座を闊歩した1930年代から戦後にかけて活躍した、まさにエロ・グロ・ナンセンスの世相を描いた画家・漫画家ですが、私が小野佐世男を知ったのは、漫画家で漫画評論家でもあった須山計一著の『漫画100年』(昭和31年刊)を読んでからで、この本の巻頭口絵が小野佐世男の作品「エプロン・ステージ」だったのです。 須山計一は、小野佐世男とは東京美術学校(現東京芸大)洋画科の同期だったこともあり、この本の中で次のように書いています。 <小野はいった。 「おれはロートレックみテエな絵が描きテいナ、でなかったらグロッスみテエな漫画が描きテいんダ--」 ある年の夏、須山は小野から漫画絵手紙をもらって、その見事なデッサンと、匂いのあるエロチシズムに感動した。それから間もなく、須山や松山(文雄)は彼を下田憲一郎の「東京パック」などに推薦した。> <クラス会があると、「カルメン」のドン・ホセをやり、ひろい料理屋の部屋中をとび廻った。小野は罪のない嘘や馬鹿話の名人で、級友から嘘つき村の助役という妙な仇名をもらって、かえってよろこんでいた。 のちに ホラ男爵 嘘つき佐世男 ほらさせ 与太佐世 洞佐書店 空談子 デング、マラリア、オノサセオ などという新興宗教の呪文のような文章(?)をかいたが、そもそも漫画スタートは美校時代であった。> ◇海の尖端ガール ちょうど今、京都で「小野佐世男展 ~モダンガール・南方美人・自転車娘~」が開催(H25.10/31~H26.2/11)されており、ここでは以前の展覧会の時の図録『モガ・オン・パレード 小野佐世男とその時代』も販売していたので、さっそく手に入れたのでした。 なお、展覧会場となった「京都国際マンガミュージアム」も、なかなかおもしろい施設だったので、次回に紹介したいと思います。
by suzu02tadao
| 2014-01-26 12:00
|