以前の記事
2018年 02月2018年 01月 2017年 12月 more... お気に入りブログ
ヴォーリズを訪ねて近代建築Watch レトロな建物を訪ねて Books & Things モダン周遊Ⅱ メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
前衛デザイナー : 山田伸吉
◇松竹座ニュース【1925(大正14)年10/22~10/28】
実際に、前衛美術グループ「マヴォ(MAVO)」のメンバーが装丁や挿絵を手がけたものと比べてみると、同じような表現であることがよく分かります。 ◇雑誌『マヴォ(MAVO)』(1924~1925) 海野弘著『モダン・シティふたたび』の中で、<キネマと都市 松竹座>と題して次のように書かれています。 <~映画というメディアによって、東京と大阪、さらに、ニューヨークやパリ、ベルリンなど世界中の都市が、2、30年代に交流しあっていたことを思い出そう。松竹座は、大阪のモダニズムの窓だったのである。> そして、昭和8年の『モダン常識辞典』の中では<日本美術界概観>として、次のように述べられています。 <~近世になつて科学が発達して来ると、迷信が流行らなくなるので、自然主義から立体派、未来派、表現派、超現実派、無産派、等々と様々の姿で、どれもこれももつともらしい姿で表れた。 現代人は形式には最早驚かなくなつた、求めてゐるものは内容と形式の一致した健康な美術である。 画壇は余りに退屈な絵を我々に見せ過ぎてゐる。 今人が五十銭持つてゐるとするなれば誰でも活動を見る、活動は我々の生活に近いからだ。美術も亦人の生活に近づかなければならない。(※この辺り、前回の村山知義の主張と共通していますね…)> その当時の映画は時代の先端を行く芸術表現だったわけで、しかも最も大衆に支持されていたものだったのです。 そして、モダンデザインの父と呼ばれた今竹七郎が、若き日に最も注目していたのが山田伸吉だったことを思えば、やはり山田伸吉は前衛デザイナーだったと言えます。 当ブログのタイトルに使っている、私のお気に入りの山田伸吉デザインの「松竹座ニュース」も、それを証明していると思うのです。 ◇松竹座ニュース【1925(大正14)年9/11~9/17】
by suzu02tadao
| 2014-02-07 11:30
|