1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
by 大阪モダン
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
以前の記事
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
more...
お気に入りブログ
ヴォーリズを訪ねて
近代建築Watch
レトロな建物を訪ねて
Books & Things
最新のコメント
確かに…阪急ビルにしても..
by モダン周遊 at 07:32
梅田周辺の再開発 急速..
by 雪だるま at 05:47
八尾は、 現在の大阪文..
by モダン周遊 at 22:30
八尾といえば 雪だるま..
by 雪だるま at 05:56
今は、政財界での交流はゴ..
by モダン周遊 at 11:35
こちらの本館 元は新田..
by 雪だるま at 09:14
私の時は、 ボランティ..
by モダン周遊 at 07:16
吹田にあるこちら 見学..
by 雪だるま at 06:10
盆踊りなので夜が本番なん..
by モダン周遊 at 21:00
雪だるまも この盆踊り..
by 雪だるま at 05:54
メモ帳
最新のトラックバック
シャガール、ピカソ、マテ..
from dezire_photo &..
シャガール、ピカソ、マテ..
from dezire_photo &..
マルモッタン・モネ美術館..
from dezire_photo &..
美は幸福を約束するものに..
from dezire_photo &..
【姫路の老舗映画館が消え..
from ジョニー暴れん坊デップの部屋
個性的なビルがいっぱい:..
from 本読みの記録
ライフログ
検索
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


嫁入叢書「趣味篇」

c0239137_11195990.jpg
 杉浦非水(1876-1965)の装幀が気に入ってジャケ買いした『嫁入叢書 趣味篇』です。
 表紙と見返しに「ひすゐ」サインがあります。
c0239137_1120485.jpg
c0239137_11205651.jpg

 この本は、1930(昭和5)年に発行されたもので、
< 新しき家庭に無くてはならぬ嫁入叢書。
 結婚せんとする若き女性に最高度の家庭教養と知識とを与ふべく当代各方面の権威者其専門を傾けて嫁入叢書全十五巻ここに成らんとす。
 見よ堂々たる其威風を!>

 と、執筆陣は充実していて、内容も、例えば「洋画の見方」石井柏亭(1882-1958)では次のように記されているように、なかなか本格的なものです。

< それでは、絵とはなんであるかといふに、線と形と色の配合といふことがその本領であります。
 例へばこゝで、一つの風景を写生するとします。その場合、真に迫つてよく描いてさへあれば、どこのどんな景色を描いても面白いといふものではありません。線と形と色の配合のよい風景を、切りはなして以つて来るところに価値があるのであります。
 ですから、写生画といへども決して真を写せば足りるといふやうなものではありません。そこに線と形と色の配合の美がなければならないのです。
 この美がなければ、いかに真を写しても、絵としての価値はありません。>


 他にも、「日本画とはどういふものか」平福百穂(1877-1933)、「短歌のよみ方」吉井勇(1886-1960)、「民謡とはどんなものか」野口雨情(1882-1945)、「琴は日本女性に適した音楽」宮城道雄(1894-1956)、「オペラの話」伊庭孝(1887-1937)、「声楽」堀内敬三(1897-1983)、「ダンス」石井漠(1886-1962)などとなっています。

 そして、「テニス」の項では、全米オープンでの錦織圭選手の活躍で、にわかに注目を浴びた熊谷一弥(1890-1968)が次のように書いています。

< なにしろ我が国の軟球テニスは、輸入以来三十年に近い歴史を以つてゐるのでありますが、テニスの本来そのものが硬球であるのだし、かつ、対世界的な関係からも、私は一日も早く総ての婦人も硬球に走られる様祈つて止まないものであります。
 自分一個の経験によつても、軟球を去つて三ヶ月、硬球に親しんだら最後、軟球が恰も子供のテニスらしく、頼りないものである事を痛感した位でありました。>


 このような時代に、アントワープ五輪で男子シングルス、ダブルスともに銀メダルを獲得し、日本スポーツ界に初めてのオリンピック・メダルをもたらしたのですから、熊谷一弥はやはりスゴイ!ですね。

c0239137_112482.jpg

[PR]
by suzu02tadao | 2014-10-02 11:35 | Comments(0)
<< 陽あたりのいい部屋で…(3)前... 風をあつめて >>