1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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大丸京都店

 御入洛の節には御買物の如何に拘らず大丸へ御遊び下さいませ
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 昨年末に大丸心斎橋店がリニューアルされる事を取り上げましたが、大丸京都店もW・M・ヴォーリズの設計で、1928(昭和3)年の完成当時は心斎橋店に匹敵する華やかさだったそうです。
 上図はその当時の華やかさを今に伝える大丸京都店の広告ですが、これは以前に紹介した昭和6年の京大オケの演奏会パンフレットの裏表紙で、実はこの広告に惹かれたというのも入手の理由の一つでした。

 数年前までは、高倉通に面した東側の壁面に当時の面影を残すヴォーリズの意匠がありましたが、現在の外観は全て改装されており、当時の意匠はごく一部だけになってしまいました。
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 東側の階段部分には今でもヴォーリズ飾灯具などの意匠が残されています。
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 この付近だけが当時の雰囲気を伝えていて、階段を上り下りするだけでタイムスリップしたような気分になります…
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 フロア表示も当時のままのようです。
 書体がなかなかステキですね(^^)
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 心斎橋店でもおなじみの八芒星の意匠がここでもいたるところで使われています。
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 先日、手に入れた昭和5年発行の絵はがきです。
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 この絵はがきを見ると、屋上もなかなか凝ったつくりだったようですが、北尾鐐之助は『京都散歩』近畿景観(昭和9年)の中で次のように書いています。

 四条高倉の大丸呉服店の露台は、京都の周囲を観察するのにいちばんよい位置にあるのだが、惜しいことに動物の檻だとか、甘酒屋だとか、子供の遊び場などになつて、展望を塞いでゐる。
 ~(略)~京都へ来た人々が、このパノラマ台に立って四方を眺めたら、自分等の遊覧の足跡を拾つて、周囲の山々に見ゆる堂塔の位置を話し合うであらふに、さういふことに利用されてゐないのは=或ひは整理に困るかもしれぬが=実に惜しいことだとおもふ。


 また、日本城郭史研究でも知られる西洋史学者の大類伸は『歴史と自然と人』(1921年)の中で次のように書いています。

 京都の繁華の中心である四条通りに屹立した大丸呉服店の大建物は、確かに新しい京都を代表する有力なものであらう。併し私がそこに深い興味を感じたのは、デパートメント・ストアとしての意味ではなく、実は京都全市を展望するのに、其の屋上の露台が最も適当と考へたからである。

 もっとも、この大丸呉服店は現在の建物ではなく、1912(明治45)年に建てられたインド・サラセン式の鉄骨木造3階建ての建物のことですが…
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by suzu02tadao | 2016-02-23 07:45 | Comments(0)
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