1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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浪花組本社ビル

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 伝統ある左官業の会社「浪花組」の本社ビルはミナミの繁華街、宗右衛門町の近くにある八幡筋に面して建っています。

 織田作之助の小説には、戦前のこの界隈がよく登場しますが、『世相』の中で、「私」が道頓堀から清水町にあった馴染みのスタンド・バー「ダイス」のマダムに逢いに行くまでの道順を次のように書いています。

 橋を渡り、宗右衛門町を横切ると、もうそこはずり落ちたように薄暗く、笠屋町筋である。色町に近くどこか艶めいていながら流石に裏通りらしくうらぶれているその通りを北へ真っ直ぐ、軒がくずれ掛ったような古い薬局が角にある三ツ寺筋を越え、昼夜銀行の洋館が角にある八幡筋を越え、玉の井湯の赤い暖簾が左手に見える周防町筋を越えて半町行くと夜更けの清水町筋に出た。

 昨年の「イケフェス大阪」の際、案内してくれた「浪花組」の営業部長さんの話がとても面白かったのですが、入社試験の面接で初めてこの本社を訪れた時、周囲の環境に驚いて、絶対に落ちてやろうと思ったそうです…が、当時の中川貢社長のオーラに圧倒されて、今に至ったとのこと…
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 そのような周囲の看板ネオン輝くカオスな街並みに全く引けをとらない、怪しいナイトクラブ、あるいはスナックやバーがひしめく雑居ビルのような、インパクト大の外観を持つこのビルこそ、大阪を代表する建築家・村野藤吾の設計(1964年)なのです。
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 はじめに5階に上がりテラスへ出ると、庇等のデザインも幾何学模様で統一されていました。
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 5階エレベーターホールには喫茶店・心斎橋プランタン(2003年閉店)の籐製のパーテーションが立てかけてありました。
 心斎橋プランタンも村野藤吾の設計・デザインで、経営は「浪花組」でした。
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 心斎橋プランタンで使われていた椅子もありました。
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 本社ビルの家具類もすべて、村野藤吾デザインです。
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 総ステンレス製の地下金庫室内部。
 この部屋そのものが現代美術の作品のようでした。
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 1階は床から壁面にかけて総大理石造り。
 シンプルな時計がお洒落です。
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 奇抜な外観と対照的なシンプルな内部が、なぜか統一感のあるデザインでまとめられているという、まさに村野藤吾ワールドが堪能できました…
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by suzu02tadao | 2017-02-07 08:00 | Comments(2)
Commented by 雪だるま at 2017-02-19 12:10 x
こちら
見学できるのでしょうか
それならぜひ、訪れてみたいです
Commented by モダン周遊 at 2017-02-19 12:39 x
見学は毎年「イケフェス大阪」で可能です
特に定員はありませんが、とても人気が高くて順番待ちになります…
但し、社員の方が「イケフェス大阪」に協力的なので
気持ちよく見学できました(^^)
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