1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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<   2015年 02月 ( 11 )   > この月の画像一覧

昭和レトロな杭瀬の商店街<2>

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 阪神杭瀬駅のすぐ近くには、スナック街の五色横丁があります。
 人がなんとかすれ違えるくらいの狭い路地に連なって、戦後の面影を残すスナックや居酒屋が建ち並んでいます。
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 この辺りは演歌やムード歌謡がバリバリに似合う雰囲気です。
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 すでに時代から取り残されたような佇まいで、ちょうど路地の中ほどにある空き地にはなぜか植栽がされており、野菜も栽培されていました。
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 ちょっと変わった面格子もありました。
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 杭瀬の商店街周辺には昔ながらの銭湯も数件あって、昭和レトロな下町風景がいたるところに残っていました。
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 下町の猫は人を怖がりませんね…
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by suzu02tadao | 2015-02-26 17:40 | Comments(0)

昭和レトロな杭瀬の商店街<1>

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 阪神杭瀬駅の北側には規模の大きな商店街が広がっています。
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 かつての高度経済成長期には巨大市場としての繁栄の象徴だったアーケードの街並みが、昭和レトロでノスタルジックな情景となってその姿をとどめています。
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 いくつもある商店街のそれぞれが、その当時の最先端を行く趣向を凝らしたデザインの照明器具を取り付けていました。

 アーケード街を歩いていると、こういった街にはよくありがちな演歌やムード歌謡よりは、エレキが軽快なリズムを奏でる、華やかなりし頃のグループ・サウンズの曲が流れて来そうな雰囲気です・・・
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 整然としていて、あたりまえのような光景ですが、この組み合わせはシュールです!
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 最近、閉店したレディス・ファッションの店…
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 いい感じの面格子・・・
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 路上のポップ・アート!ですね…
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by suzu02tadao | 2015-02-25 11:40 | Comments(2)

昭和レトロな杭瀬「円形校舎」

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 杭瀬と言えば、尼崎で唯一の円形校舎があります。
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 円形校舎は、中心の階段の周囲に部屋を配置する設計で、廊下や階段の面積を節約でき、また狭い敷地に建てられるため、工費が抑えられることもあって、昭和30年代に多く建てられたもので、この浦風小学校も昭和35年の開校当時は、円形校舎のモダンな外観が有名になり、各地からたくさんの見学者が訪れたそうです。
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 尼崎市杭瀬は、戦前から紡績工場など多くの工場があったことから戦後の復興も早く、全国各地から工場労働者を迎え入れ、商工業の町として大いに栄えました。
 浦風小学校も生徒数の急増を受けて、長洲小学校及び杭瀬小学校より分離独立して開校されたものだということで、まさにこの円形校舎はかつての高度経済成長期の杭瀬の繁栄を象徴するものだというわけです。
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 全国で約130棟ほど建てられた円形校舎ですが、一方で増築が困難であったり、階段が一つだけといった使い勝手の悪さなどから、あまり建てられなくなり、今ではそのほとんどが老朽化のため解体が進んでいて、現存するものは全国でも非常に少なく、貴重なものとなっています。
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 さて、次回も高度経済成長期の面影を残す昭和レトロな杭瀬を紹介します…
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by suzu02tadao | 2015-02-22 13:40 | Comments(0)

動物園前駅の動物たち

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 まるで阪神タイガースのシンボルマークのようなトラで、迫力がありますね!

 今年、天王寺動物園が開園100周年を迎えたのを機に、リニューアルされた地下鉄の動物園前駅に久しぶりに行ったのですが、以前からある御堂筋線ホームの壁面の動物たちのタイル画を、改めて見直してみたら…!
 これがなかなか良くて、逸品であることに気づきました。
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 子供のトラはかわいいです。
 トラッキー、ラッキー、キー太のモデルかも…?
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 なぜか、ライオンは優しそうです。
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 それぞれの動物たちは等身大に描かれていて、近くで見ると表情やしぐさが本当にリアルに表現されています。
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 このゾウなどを見ていると、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」を思い出します。
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 隅っこでチマチマとノミを取っている?サルがいるかと思えば…
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 思い切りジャンプしているシカもいます…
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 動物たちはその生息場所に合わせてそれぞれ描かれています。
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 意図してなのか、偶然なのか…広告やサイン表示との組み合わせも楽しめます…
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 見上げると…魚たちも泳いでいました。
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 これらのタイル画は、大阪万博開催を機に、1969年に制作されたようです。
 まさに、「いいビル」と同じように、昭和の高度経済成長期を象徴する文化遺産ですね!
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by suzu02tadao | 2015-02-19 11:15 | Comments(2)

観梅余興

春もやや けしき ととのふ 月と梅  芭蕉
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 まだまだ寒い日が続いていますが、それでもおぼろ月に、梅もほころび出して、やや春の景色を整えてきた今日この頃…ですね。

 明治期を代表する俳人、不識庵聴秋 (上田肇) 著の『月瀬紀行』(明治21年2月3日発行)から…

◇幸野楳嶺(こうの ばいれい、1844-1895)
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◇田能村直入(たのむら ちょくにゅう、1814-1907)
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◇田近竹邨(たぢか ちくそん、1864-1922)
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 これは、「観梅余興」をテーマに数多くの俳句を集めたもので、冒頭には、松尾芭蕉と宝井其角の代表作が載っています。
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梅白し 昨日ふや 鶴を ぬすまれし  芭蕉
この梅に 牛も初音と 鳴きつべし
山里は 万歳遅し 梅の花
里の子よ 梅折り残せ 牛の鞭
梅が香に のっと日の出る 山路哉

なつかしき 枝のさけめや 梅の花  其角

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 一見すると山里の梅の花の風景のようですが、背後に見える蔵は、その昔の「天満堀川」沿いに建てられたもので、すぐ横には阪神高速道路が通っています。
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by suzu02tadao | 2015-02-16 11:10 | Comments(0)

路地裏画報「天神橋筋商店街」

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 長さ約2.6kmという日本一の長さを誇るナニワの天神橋筋商店街。
 様々な専門店や飲食店など多彩な店が約600店もあるそうな…
 この商店街を端から端までアチコチのぞきながらブラブラ歩くだけでも、見どころはたくさんあって…きりがありません!
 そのようなわけで…今回は、あまり注目をあびることもないような商店街の片隅や路地裏を中心に取り上げてみました。
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by suzu02tadao | 2015-02-13 14:00 | Comments(0)

「朝日ビル素描」モダン・ボーイ!石川純一郎

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 「大阪朝日ビル」については、「つかの間の景観」「大阪朝日ビル」「大阪朝日ビル~東京宝塚劇場」と…すでに3回も取り上げてますが、先日手に入れた雑誌『建築と社会』(昭和7年2月号)には、竣工当時の写真をたくさん載せた特集が組まれていて、これを見ると、いかにセンセーショナルなビルだったのかが伝わってきます。
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 モダン・ムーブメントの最先端を行く建築として、内外の様式は、従来のオフィスビルの常套を全く脱して、自由に奔放に、新材料と新手法を駆使していて、今見ても斬新だったことがよくわかるのですが、面白いことに、このビルを設計した石川純一郎(1897-1987)が朝日ビル素描と題して載せている文章が、施設の説明というよりは、まさに、モボ・モガがいる情景を描いたポエムになっているのです!
 インテリアの写真と共に、その一部を抜粋してみます。

◇1階広間
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断髪の
明朗そのものゝ面貌(おもざし)
漆黒の衣装
銀鼠のボアが
プレート・グラスの二重扉を排して出る
扉の枠は軽合金
押せば静かにしまるフロアー・ヒンジ

茶色と鼠のダブルブレスト
キャメルの煙がすれ違ふ
それを合図に
二階の店への矢印に
ネオンサインがウヰンクする


◇1階広間から2階専門大店に導く大階段
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丸髷の襟脚
ハーウツドの腕時計
スカーフの格子柄
絵具箱がコトコト耳打ちをする
ハバナ
プンクタール

制服の金ボタン
重ね草履がスーツと辷つてテレマークの美技を見せる
ロートの女
ローランサンの女


◇喫茶店(専門大店)
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サンキストのピンク色とコティの橙黄色とが漂はす香気
喫茶店の入口を霧の様になびいて来るブラツク・カフエーのリズムとビクターの嗅覚

何時だらう?
オヤ四時
お茶の時刻
彼氏と約束がしてあつた


◇5階 クラブ室
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◇10階 洋食堂(アラスカ)
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◇10階 バー
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〈 ロートの女…ローランサンの女…〉とありますが、やはり、アンドレ・ロートとマリー・ローランサンの絵はその当時のお洒落なモダン・スタイルの象徴だったことが分かります。
 そして、建築専門誌に、あえてこのような文章を書いたモダン・ボーイ、石川純一郎の心意気も十分に伝わってくるような気がします。
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 さて、下の写真は正面入口です。
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 解体直前の写真と比べてみると、スーパー・アルミニュウムの円形照明盤が配列された天井やガラス製カバーの照明柱など、竣工当時のほうがモダンであったようです。
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 ただし、ニッケルクローム鋼板製の渦状紋の見える柱は竣工当時のままだったようです。
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 これは建て替え工事中の現在の風景です…
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 雑誌『建築と社会』には、この他にも建設工事中などの興味深い写真も載っているので、また機会があれば取り上げたいと思います。
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by suzu02tadao | 2015-02-10 14:50 | Comments(0)

路上スケッチ「神戸三宮」

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 その昔、路上観察学会の林丈二さんが各国のマンホールの蓋を調査していましたが、この「KOBE空気弁」のデザインに魅せられて、私も神戸三宮の路上をウロウロとしてみました…
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 改めてマンホールの蓋を見直してみると、「KOBE空気弁」の場合はアールデコ風なデザインがオシャレなわけですが、意図してないにもかかわらず、けっこうPOP!でオシャレなものがあることに気づきました(^_^)
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 また、マンホールの蓋と周りのタイルとの組み合わせがなかなかいい感じだったり…
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 あるいは、抽象画のようになっていたり…で、
 まさに路上はキャンバスでもありました…
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 モダン・シティの景観を構成する要素としても、マンホールの蓋は重要なアイテムですね…
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 街の風物詩…
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by suzu02tadao | 2015-02-08 08:20 | Comments(2)

松竹座ニュース『嘆きの天使』

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 前回の「松竹座ニュース」には、封切中の『嘆きの天使』の紹介記事の他に上図のようなマレーネ・ディートリッヒが歌う主題歌“Falling In Love Again”のレコードの広告チラシも挟み込まれていました。
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 ディートリッヒはベルリンの舞台に立っていたところを映画監督ジョセフ・フォン・スタンバーグに認められ、ドイツ初のトーキー『嘆きの天使』に出演することになったのですが、この映画について、淀川長治はいつもの名調子で次のように語っています…

〈 どんな映画か。
 ローラ・ローラという悪い女がいるんですね。
 それが大学の教授を誘惑して、さんざん、さんざんいじめる話なんですね。
 ローラいう、いかにも悪い女ですね、その役を「あんたやってくれませんか」と言った。

 スタンバーグは、その『嘆きの天使』に、ローラいう役どころでディートリッヒを使った。
 ディートリッヒは綺麗な足なんですね。淋しい舞台、汚い舞台が、その足で見事に晴ればれしくなったんですね。

 この映画は、一躍マレーネ・ディートリッヒを有名にしました。
 それと同時に、「この監督は誰ですか?」「スタンバーグ」「ん、これイケるな」。
 ハリウッドが二人を呼んだんですね。

 で、アメリカから呼ばれた。ちょうどディートリッヒがドイツにいた頃は、最もドイツがモダン文化の時代だったから、非常に粋だったんですね。
 それがアメリカに来たら、ハリウッドの女優がみんなびっくりしたんですね。
 マレーネ・ディートリッヒ、あのハンドバック、あのハイヒール、あのコート、すごいねぇ、言って。〉

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 その後、ディートリッヒは『モロッコ』『間諜X27』『上海特急』など、スタンバーグ監督とのコンビで黄金時代を築きますが、1935年の『西班牙狂想曲』がヒットしなかったのを最後にコンビを解消します。

 さて、下図は1937(昭和12)年の「松竹座ニュース」です。
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 ここには、ディートリッヒがシャルル・ボワイエと共演した『沙漠の花園』が紹介されています。
 この映画は当時まだ珍しかったテクニカラーの作品で、パステル調の優雅な色彩が素晴らしいということで、最初のカラー成功作と言われています。
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 ところで、この頃になると洋画でも、すでにキネマ文字は使われなくなっていて、河野鷹思風のタイトル文字が主流になっていたようですね…
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by suzu02tadao | 2015-02-05 13:45 | Comments(0)

松竹座ニュース『巴里の屋根の下』

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 この1931(昭和6)年の「松竹座ニュース」の表紙はロシア構成派のようなデザインですが、この号では、封切中の『嘆きの天使<The Blue Angel>』と、近日封切予定の『巴里の屋根の下<Sous les toits de Paris>』というトーキー映画初期の名作 2篇が同時に紹介されています。
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 『巴里の屋根の下』は、ルネ・クレール監督の初のトーキー映画で、前々回にふれた前衛映画のジョルジュ・ラコンブが助監督をつとめた作品です。
 フランス映画を代表する作品としても有名ですね…
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 映画の予告の中で、
〈 『モロッコ』を讃美し、『嘆きの天使』を語るものよ!
 何故『巴里の屋根の下』が三〇年度世界十傑作映画の最高位を勝ち得たかを見給へ。〉
 とあるように、この年には名作として名高い外国映画が続々と日本で公開されていたようです。
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 また、封切を記念して、『巴里の屋根の下』小唄プロローグと題した舞踊と独唱の特別公演が開催されています。
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 別紙で上図のようなチラシも挟み込まれており、裏面は好評を呼んだラウール・モレッティ作曲の主題歌で、西條八十が訳詞をつけたものが載っており、これはレコード化されたようです。
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【参考】
 楽譜「巴里の屋根の下」本譜表紙:1931(昭和6)年
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 略譜の表紙もなかなか洒落てます。
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  『巴里の屋根の下』について、淀川長治は亡くなる前に生涯のベスト・テンの一本だと讃えていたそうですが、ちょうどこの映画が公開された当時のことを次のように語っています…

〈 フランスは『巴里の屋根の下』、ルネ・クレール、これ来たんですね。

 この時びっくりしたんですね。タップ、タップ、タップで僕ら喜んでね、みんなタップを打ってたんですね。
 その時に『巴里の屋根の下』は、「ラララーン、ラララーン、ララランランランラーン、ラララー、リララー、ララリーラリー、ラララーリラー」、ああいうメロディがきたんですね。

 フランスって綺麗だなぁ、なんだろう、シャンソン? そうか、これがシャンソンか。
 綺麗なフランスの、このメロディの流れに、リボンのように流れていくこのメロディにびっくりしたんですね。ヨーロッパの、フランスの、この音楽に。
 トーキーものはそういう事をしてくれますね。

 その時にドイツがやってきたんですね。
 ドイツ、一番最初にやってきたのは、『嘆きの天使』がやってきましたね、ディートリッヒの。
 フランスの柔らかいのに対して、『嘆きの天使』の方は「フォーリン、ラヴァーゲン、ネヴァー、ウォンテッド」。なんだかいかにもドイツ語ですね。
 うーんすごいなぁと思いましたが、これはディートリッヒが出てスタンバーグが監督した作品ですから、どっかまだちょっとアメリカ的な匂いがないことはないんですね。〉

 …ということで、続いて次回はディートリッヒの『嘆きの天使』です。
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by suzu02tadao | 2015-02-04 11:05 | Comments(0)