1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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Downtown 京橋

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 大阪環状線で、西にある大正駅とはちょうど対称となる東に位置するのが京橋駅です。

 京橋については、今までも何度か取り上げています…
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今年も残すところ後わずか…

良いお年を…
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大阪市街地遠望

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by suzu02tadao | 2016-12-29 07:00 | Comments(2)

Downtown 大正

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 「つるや」と云ふのが、そのうどん屋の名前で、大阪市西区(現在は港区)大正橋付近にあった。当時新開地で、近くには悪臭を撒きちらすガスタンクがそびえており、電車車庫のやかましさやら、製材所、鉄工場、烈しい車馬の往来が立てる馬糞まじりの濛々とした土埃、尻無川と云ふ運河には伝馬船がせまいほど浮んで船乗り一家の暮しがのぞかれた――さうした雑然たる空気の中の、職工相手の小汚い店で、油虫が料理場、品書の紙が一面張りつけられた壁、柱、テーブルの上まで、うようよと這回つてゐた。


 武田麟太郎が、昭和8年に書いた短篇小説『うどん』の書きだしです。

「いわば私の兄貴分の作家である」と織田作之助に慕われた武田麟太郎ですが、この作品は『日本三文オペラ』や『釜ケ崎』などと同様に初期の傑作の一つに数えられています。
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 現在では沖縄料理や沖縄物産の店が多く、「リトル沖縄」とも呼ばれる大正橋の近辺ですが、今でも上記にあるような雰囲気が残っています。

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by suzu02tadao | 2016-12-26 07:00 | Comments(0)

歓迎の歌 -グローリア-

◇楽譜「歓迎の歌 -グローリア-」1928(昭和3)年
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 この楽譜はもう何年も前に手に入れたものですが、「関西蚤の市」で売られていたのを見つけたので…思い出して、久しぶりに取り出してきました。

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 解説にもあるように、この曲はモーツァルト作の「戴冠ミサ 第2曲 グローリア(栄光の讃歌)」<原題:Gloria in excelsis>です。

  新約聖書の「ルカによる福音書」に描かれている、キリスト降誕の場面にもとづいていて、ベツレヘムの馬小屋でキリストが生まれた夜、荒野の羊飼いたちのもとに天使があらわれて、救い主の誕生を彼らに告げる場面を表しています。

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 万歳 々々 今君を迎ふる
 栄ある日 今日の日や 栄ある日
 吾(わが)胸は高鳴る
 「吾胸は高鳴る わきたつ血潮 高鳴る胸よ 胸は高鳴る」
 万歳 々々 々々 万々歳
 栄ある君 ア!
 万歳 万々歳
 栄ある君  ア!
 万歳 万々歳
 讃へよ 謳へよ 讃へよ
 万歳 々々 々々 万々歳
 いざ 諸手をあげて
 万歳 々々 々々 万々歳
 いざ 諸声高く
 迎えん君を 讃へん君を
 讃(ほ)めよ 讃へよや 万歳 々々 々々 万々歳
 いざや君吾等が 心のまことを
 いざや いざや いざや君
 いざや いざや いざや君
 吾等が心をば まことをば 饗(う)けよいざ
 かがやける朝日影 栄ある今日の日
 栄ある日今日の日や 栄ある日
   吾胸は 高鳴り うち踊る
   君が勲功(いさを) 君が栄誉(ほまれ)
   讃へよや讃へよ 君が勲功
   謳へよや謳へや 君が栄誉
   高き君が栄誉

 作歌の井上武士(1894-1974)は、大正・昭和時代に活躍した日本の作曲家で、童謡の「虫の声」「こいのぼり」「チューリップ」「うみ」「ぞうさん」等、日本音楽史上に残る数々の名作を遺しています。

 私がこの楽譜を購入したのは、センスがいい今風のポップなイラストが気に入ったからですが…
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 どこかで見たことがあるような気がするなと思ったら…
 ちょっとシュールな作風は「ひさうちみちお」そっくりではありませんか!
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メリー・クリスマス!

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by suzu02tadao | 2016-12-24 00:05 | Comments(0)

伝統の残光

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 ここのところずっと、亡義父の蔵書整理・処分をしていて、ブックオフを含めて3軒の古書店に本を引き取ってもらったのですが、それでも相当数の本が残ってしまい、昨今のこの業界の不況の一端を垣間見たような気がしました。
 後は全部、リサイクル業者で処分しようかとも思いましたが、それでも残された本をつぶさに見てゆくと、なかなか個人的に興味を惹かれるものが数多くあって…
 結局、自分の蔵書が大分増えてしまいました。

 そんなわけで古書市では、できるだけ薄っぺらの「紙もの」ばかりを買うようにしている私にとって、「関西蚤の市」の古書コーナーはとてもありがたく、また楽しめる内容でした…(と言いながら、この年末の古書市では、誘惑に負けて分厚い本をまた何冊も買ってしまいましたが…)

 なんとなく格調を感じる、いい雰囲気の上図のチラシは、今もある「村田眼鏡舗」の大正末から昭和初め頃のものだと思われます。

 調べてみると、「村田眼鏡舗」は日本初の眼鏡専門店で、創業はなんと!1615年。
 元々京都で御所の御用を務めていた鏡師が、請われて江戸で将軍家の御用を務めるようになったのですが、幕末には鏡師を廃業、十一代目・村田長兵衛が明治5(1872)年に眼鏡専門店を開業すると、伊藤博文や夏目漱石など錚々たる人物が店に足を運び、開業以来、今に至るまで皇室の御用を務めているとの事です。

 そして、この「村田眼鏡舗」のチラシと一緒に買ったのが、その伝統的デザインのインパクトの強さが魅力的な「歌舞伎座」のおみやげの包装紙。
 これも昭和初め頃のものだと思われます。

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 「歌舞伎座」といえば、昔のパンフをいくつか所有していたので調べてみると、なんと!「村田眼鏡舗」の広告が載っているではありませんか…
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 「村田眼鏡舗」の広告が載っていたのは、昭和5(1930)年12月興行の「歌舞伎座番組」で、演目の一番目は、岡本綺堂作、小村雪岱舞台装置の「荒木又右衛門」となっていました。
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 この「歌舞伎座番組」ですが、「村田眼鏡舗」と同じように、ハイカラでモダンな品物の広告が目立つところが、当時の世相を反映しているように思えます。
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 さて、おみやげの包装紙にも書かれていたように、「歌舞伎座」のおみやげ等が売られていた売店や食堂は、歌舞伎座別館にありました。昭和4年9月に落成した別館は、その当時の(第3期)歌舞伎座と同じく岡田信一郎の設計でした。
 この別館の建物は2010年に(第4期)歌舞伎座が閉鎖されるまでは残っていました。
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 別館と同じく、2010年2月に撮影した(第4期)歌舞伎座です。
 現在の(第5期)歌舞伎座はこの第4期のデザインを踏襲したものに歌舞伎座タワーが併設されています。
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by suzu02tadao | 2016-12-21 11:00 | Comments(0)

ポップな!ロシア・アヴァンギャルド

Poster for the film Miss Mend. 1927
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 「関西蚤の市」には古書コーナーもあって、私がお目当ての「紙もの」も多いのですが、今回はステンベルク兄弟の映画ポスターの斬新さに思わず目を奪われてしまいました。
 外国の画集の切り抜きかと思われますが、まさにポップ・アートをはじめとする現代美術のさきがけとなる作品と言えると思います。
 ロシア・アヴァンギャルドの作家では、エル・リシツキー、ロトチェンコなどの作品は知っていましたが、ステンベルク兄弟の作品はそれ以上にポップで衝撃的です。
 
 日本でステンベルク兄弟の作品がまとまって紹介された展覧会は、2001年に東京都庭園美術館で開かれた『ポスター芸術の革命 ― ロシア・アヴァンギャルド展 ― ステンベルク兄弟を中心に』 、2013~2014年の神奈川県立近代美術館(葉山)と世田谷美術館で開かれた『松本瑠樹コレクション ユートピアを求めて ― ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム』くらいで、今まで関西では見る機会がなかったため、とても新鮮に感じられました。

Poster for Dziga Vertov's documentary The Man with the Movie Camera. 1929
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Poster for the documentary Mospoligraf. 1928
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 こちらはエル・リシツキーの作品。

Poster advertising the skiing facilities of the Moscow Central Park of Culture and Rest. 1931
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【参考】
 同時代の山田伸吉デザインの映画パンフ「松竹座ニュース」。
 斬新さという点では遜色ありませんね…

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by suzu02tadao | 2016-12-18 07:15 | Comments(0)

蚤の市 <flea market>

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 「関西蚤の市」は今年で3回目ですが、生駒時計店が扱ったような輸入品や工芸品、あるいは北欧の雑貨などのアンティークが中心の古物市で、いわゆる骨董市とは違って、パリの蚤の市などヨーロッパの大都市で開かれる蚤の市の雰囲気が味わえます。

 ちなみに慈愛に満ちた表情の像はどちらも聖母マリアで、スペイン統治時代のフィリピンのものだそうです。
 以前に長崎に行った時に見た隠れキリシタンのマリア観音像とも共通する、アジアンな雰囲気が漂っていました。
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 身近な動物の犬をモチーフにしたものはよく見かけました。
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 日本の犬も、なぜかここではエキゾチックに見えてしまいます。
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 年賀状に使えないかと思って撮影した鶏ですが、ちょっとリアル過ぎて…でも、雰囲気はありますね。
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 なぜか、こういう物に惹かれてしまいます…
 昔だったら、いくつか買って、結局は使い道がないまま、机の引出しの隅で他のものに紛れて失くしてしまったのではないかと思います。
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 ここまでは、今年の「第3回関西蚤の市」の様子でしたが、昨年の「第2回関西蚤の市」の様子もついでに紹介しておきます…
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by suzu02tadao | 2016-12-15 07:45 | Comments(0)

生駒時計店

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 今回の「イケフェス大阪2016」では、生駒ビルヂングのガイドツアーにも応募したのですが、残念ながら落選してしまいました…
 しかしながら、1階ロビーと地下サロンは一般に特別公開されており、特に地下サロンはなかなか見ごたえがありました。

 生駒ビルヂングは生駒時計店のビルとして、1930(昭和5)年に竣工したものですが、生駒時計店は創業の当初より現在まで、輸入時計、銀器、工芸品など各種の装身具や記念品を取り扱っており、「満州事変記念 南満州鉄道株式会社」と表記された置物もあって歴史が感じられました。

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 商品の中心となっていたレトロな時計もいろいろと展示されていました。
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 昔の事務所の雰囲気そのままの書棚。
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 1階ロビーのステンドグラス。
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 アール・デコスタイルの展示品と室内装飾が一体になったインテリア空間そのものが美術品といった趣でした…
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by suzu02tadao | 2016-12-12 11:10 | Comments(0)

ステキなモダン階段

メリヤス会館
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「イケフェス大阪2016」で新たにモダン建築の階段の写真が撮れたので、今までに撮ってあった分も含めて、階段の写真をいろいろと集めてみました…

伏見ビル
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大阪ガスビル
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浪花組本社ビル
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日本基督教団浪花教会
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生駒ビルヂング
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今橋ビルヂング
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青山ビル
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大阪市中央公会堂
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大江ビルヂング
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南堀江・立花通り
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ステキなモダン階段といえば、やはり!大丸心斎橋店は外せませんね…
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by suzu02tadao | 2016-12-10 07:30 | Comments(0)

大阪洋行『巴里の横顔』

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 昔は欧米へ旅行・留学することを「洋行」といってましたが、かつて大大阪と呼ばれた1920年代から30年代には、「大阪洋行」という言葉があったそうです。
 その当時、人口でも東京を追い抜いて日本一の大都市となった大阪には、欧米の大都市と同じようにモダンな建物が建ち並んでいたのでした。

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 藤田嗣治著『巴里の横顔』は、藤田が暮らしたエコール・ド・パリの時代の様子を綴ったものですが、この本を読みながら、大阪のレトロ建築を巡ると、情景がオーバーラップして、「大阪洋行」を実感できるような気がします…

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 クール即ち中庭は、フランスの建築の中でも、最も美しいものの一つである。皆、門のつき当りにあつて、噴水の造つてある所もあり、草花のからんでゐる所もある。何とも云へず、奥ゆかしい感じのするものである。

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 モンパルナスだけについて云へば、僕が行つた時分には、キャツフェ・トツトンドの立飲みばかりで、椅子も三十位しかなかつた。その頃は飲みにくるのは、画家ばかりで、ピカソとか、モディリアニとか云ふ画家も、その仲間であつた。

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 荷風の所謂「 バル・タバランは、夜の戯れを喜ぶ人の、パリに入りて、必ず訪ふべき處なるべし。肉楽の機関備りて、欠くる處なきモンマルールにある公開の舞踊場なり。土曜日には、殊更に、夜の十二時打つを合図に、いと広き場内をば、肉襦袢の美女十人、花車を引出て歩む余興もありと聞きて、われも行きぬ 」と云ふタバランは、今も昔に変りなく、土曜日の夜に余興がある踊場である。

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 フランスと云ふ国は世界の首府の様な国だから、従つてフランス人はあまり国外に出る事をしない。ことにパリの人間ときたら、ろくろく自分の住んでゐる町の名前さへも知らないのが多い。通りの名前や横町の名前を、知つてゐるのを自慢するのは、たいがい田舎者である。

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 人間との会話はいくらでも変化があるが、景色はそこへ行くと、人間の心程変化がない。だから、ユトリロなどゝ云ふ近代の風景画家は、アトリエの中でエハガキを前に置いて、後は自分の心で描いてしまふのだ。
 わざわざ大きなカンバスをぶらさげて、郊外に写生に出かけるやうな画家は、もうパリにはゐない。それは印象派時代の画家の仕事だ。

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by suzu02tadao | 2016-12-07 07:30 | Comments(2)

嵯峨野・百人一首の里

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 しのばれむものともなしに小倉山
 軒端の松に慣れて久しき

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 藤原定家が百人一首を撰した小倉山荘の場所については諸説があるようですが、厭離庵(えんりあん)もその候補地の一つと言われています。

 厭離庵は、11月1日~12月7日の紅葉シーズンのみの公開ですが、入り口が表通りからは非常にわかりにくい場所にあるため、喧騒とは全く無縁の静謐な時間が流れる穴場スポットになっています。
 ここは、ちょうど今頃の庭一面が真っ赤に染まる散りもみじが有名で、私が訪れたのは最盛期にはまだ早い時期でしたが、それでも色づきはじめたグラデーションがなかなか美しくて楽しめました。

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 帰宅した後で、数年前に手に入れた『丹鶴百人一首宝庫』(天保9年)を取り出してきて、厭離庵を偲びながら眺めている次第です。

 まずは、小倉山を詠んだ歌から・・・

 小倉山峰の紅葉葉心あらば
 いまひとたびのみゆき待たなむ
 
           貞信公
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 花の色は移りにけりないたづらに
 わが身世にふるながめせしまに
            小野小町

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 来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに
 焼くや藻塩の身もこがれつつ
         権中納言定家

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 竹垣と緑の木々に挟まれた細い路地を進んで行くと、こじんまりとした門があって、その奥に厭離庵があります。

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 見渡せば花も紅葉もなかりけり
 浦の苫屋の秋の夕暮れ
           藤原定家
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 落柿舎の紅葉も綺麗でした…
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 野宮神社の「黒木の鳥居」。
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 小倉山荘は常寂光寺の北、二尊院の南にあったとも言われていますが、ちょうど、その場所の辺りも撮影スポットでした…

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【おまけ】
 最近では公共の場所でゴミ箱を見る機会は少なくなりましたが…
 伝統ある観光地だけあって、さすがですね!
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by suzu02tadao | 2016-12-04 08:10 | Comments(0)