1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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旧西尾家住宅と武田吾一 【1】

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 大正14(1925)年築の旧西尾家住宅の離れは、武田吾一(1872-1938)の設計です。

 離れの建物は洋風棟と和風棟の二棟がありますが、洋風棟の応接室には、サンルームを隔てる窓上の欄間と出窓の上部に素晴らしいステンドグラスが用いられています。

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 アール・ヌーヴォー風のステンドグラスは、武田吾一のデザインではないようですが、数奇屋風の意匠のサンルームとの組み合わせは、和洋折衷の独特な空間をつくりだしていました。
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 ステンドグラスの下にある窓にはすべて面取りカットガラスが使われていて、高級感とレトロ感を醸し出しています。
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 室内には、日本のクラシック音楽の草分け的存在であった貴志康一の曲がBGMとして優雅に流れていましたが、どこかなつかしい日本民謡のような調べもあって、和洋折衷の空間にとてもよく馴染んでいました…

 なお、貴志康一は母の実家であったこの西尾家住宅で生まれています。
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 アールデコ風のモダンな照明は武田吾一のデザインですが、西尾家をモチーフにしているとのことで、なかなか遊び心を感じます…

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# by suzu02tadao | 2017-09-09 07:00 | Comments(0)

エキゾチック・レトロ 【三休橋筋】

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 大きなカニが動く看板や派手なネオンなど…ギラギラとして煩雑なものが軒を連ねる道頓堀は、ステレオタイプな大阪のイメージとして定着していますが、一方で、そんな側面だけでは語り尽くせない〝大人〟の大阪があるのも事実です。

 紡績や薬など多くの問屋や、金融業が繁栄した大大阪時代を偲ばせる近代西洋建築や旧家が残り、華やかだった時代を今に伝えている船場。
 そんな船場の中央を南北に走る「三休橋筋」を歩けば、エレガントで異国情緒漂う、レトロな街角が楽しめます…

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 ところで、「三休橋筋」の由来は、江戸時代初期に長堀川に架けられた三休橋からですが、その名称の由来は、長堀川に架かる橋の中で往来の多い心斎橋・中橋・長堀橋の三橋を休めるための橋と言われています。
 他にも、三休橋は千日前にあった刑場への護送ルートにあたり、罪人が途中三度休ませてもらったからという説もあるようです。

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 周辺の街角レトロも少々…

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# by suzu02tadao | 2017-09-07 07:00 | Comments(0)

ローレル化粧品 と 喫茶・銀座ヌプリ…!?

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 前回取り上げた1939(昭和14)年12月1日発行の映画雑誌「スタア」には、なかなか魅力的な広告が載っていました。

「ローレル 口紅・ほゝ紅」は太田栄治郎商店の広告です。
 私が所有するローレル粉白粉のパッケージ共々、斬新なデザインで、とても戦前とは思えません…

 ドイツ軍がポーランドに侵攻して「第二次世界大戦」が勃発したのがこの年で、日本でも翌年には「ぜいたくは敵だ」のスローガンが掲げられることになるのですが…

 さて、「一杯のコーヒーから」という曲がヒットしたのもこの年でした。
 この頃になると、女給のサービスが主体の「カフェー」とは別に、コーヒーを主体とした「純喫茶」「喫茶店」が増えてきており、1935(昭和10)年には東京市だけで10,000店舗もあったそうです。

 そんな中でも異彩を放つ「喫茶・銀座ヌプリ」の広告!
 平野甲賀デザイン?かと思ったけれど、そんなことはありえない…
 だが、しかし軍靴の音が響いていた時代に、このような尖端(トップ)なセンスはスゴイ!ではありませんか…!
〈ヌプリ〉とはアイヌ語で「山」のこと。
 尾張町・天金横は「服部時計店(現・和光)」の辺り!?

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# by suzu02tadao | 2017-09-05 07:00 | Comments(0)

野口久光と映画雑誌「スタア」

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 野口久光(1909-1994)といえば、その独特な手描きの手法で、戦前から戦後にかけて、1000点を超える映画ポスターを手がけたことで有名で、特に『大人は判ってくれない』のトリュフォー監督とのエピソードは、すでに伝説になっています。

 上図は、1939(昭和14)年12月1日発行の映画雑誌「スタア」の裏表紙、東和商事配給映画「背信 Abus de confiance」の広告です。

 野口久光が東和商事に入社したのは1933(昭和8)年ですが、その当時はフランス映画の黄金時代で、広告宣伝においても、脚本、作品重視のフランス映画は、その作品にあったデザイン、レイアウトが求められ、特に東和商事は全てをデザイナーに任せるという社風だったため、野口久光も自分の思い通りに制作できたようです。

 子細に見てゆくと、主要キャストの俳優たちの特徴を、軽妙なタッチで描き分けながら、それぞれの俳優名をさりげなくフランス語で描き入れるなど、楽しみながら制作していたと思われ、野口久光の映画大好きぶりがうかがえます。

 余談になりますが、この映画の主演女優、ダニエル・ダリュー(Danielle Darrieux )は今もご健在(100歳)とのこと…!

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 さて、裏表紙の広告が野口久光作ではないかと思って手に入れた映画雑誌「スタア」ですが、表紙に描かれた桑野通子は、スラリとした抜群のプロポーションとモダンな美しさで、当時、大人気だった女優さんです。

 この表紙の絵もなかなか良くて、<Itoh(イトウ)>というサインが入っていますが、誰だろう…?

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# by suzu02tadao | 2017-09-03 07:00 | Comments(0)

A Day in the Life <カラフル・ポップな天神さん>

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 大阪を代表する天神祭が終わってから1ヶ月になりますが、大阪天満宮に来てみたら…
 カラフル・ポップな境内が、幻想的な異次元空間になっていて!
 現代美術アーティストのインスタレーション作品かと思いました!?

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 これは毎年行われる、いわゆる盆踊りの「天神踊」の飾りつけで、近くには繁盛亭があるので、若手の落語家が司会をするのだそうです。

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 季節ごとに、その表情を著しく変える大阪天満宮の境内。

 この日は境内にいる間中、ずっと頭の中はビートルズの「A Day in the Life」が流れていました…

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# by suzu02tadao | 2017-09-01 07:00 | Comments(2)