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幻住庵 ~ 義仲寺
◇幻住庵
松尾芭蕉は、『おくのほそ道』の旅を終えた翌年の元禄3(1690)年3月頃から、膳所の義仲寺「無名庵」に滞在していたが、門人の菅沼曲水の勧めで約4ヶ月間、国分山に続く坂道の中腹にある幻住庵に隠棲した。 この地の美景と気候を気に入った芭蕉は、「石山の奥、岩間のうしろに山あり、国分山といふ」で始まる、『おくのほそ道』と並ぶ俳文の傑作とされる『幻住庵記』をここで著した。 庵の近くには、芭蕉が水を汲んで自炊をしていた「とくとくの清水」が、今もこんこんと湧き出て、往時をしのばせている。 ◇幻住庵より琵琶湖方面を臨む ◇「とくとくの清水」の辺り 幻住庵や義仲寺のある大津は昔から交通の要衝の地であった。 生涯を旅に生きた芭蕉だが、大津で詠んだ俳句は八十九句もあり、これは芭蕉全発句の一割に当たる数であるという。 さて、旧東海道に面した膳所の義仲寺。ここに芭蕉の墓が、木曽義仲の墓と隣り合わせに残る。 ◇芭蕉翁墓(義仲寺) 「翁堂」(義仲寺)は、芭蕉翁座像が安置されてる江戸時代のものだが、シンプルでモダンな建物である。 以前に近江八幡の美しい町並みを紹介したが、シンプルでモダンな伝統的な建物は、伊勢神宮や桂離宮などの特別な場所へ行かなくても、日本のいたるところで見ることができる。 交通の要衝の地であり、また京都の玄関口として栄えた大津の町では、あちらこちらでレトロな風景に出会う・・・。
by suzu02tadao
| 2012-12-19 12:30
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