人気ブログランキング |

1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
by 大阪モダン
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30


瀬戸物人形

c0239137_1651483.jpg
 夏の風物詩、坐摩(いかすり)神社夏祭・末社陶器神社「大阪せともの祭」の瀬戸物人形です。
 この人形のことを知ったのは20年近く前、木下直之著『ハリボテの町』を読んでからですが、見るのは今年が初めてです。
c0239137_16524555.jpg
 このようなものでは他に菊人形が有名ですが、瀬戸物人形は、大坂市中の祭りで造り物を出す伝統を継承するもので、かつて境内では、時代の世相を反映したものや、趣向を凝らした人形のセットがいくつも展示されて、話題を呼んだということです。
 瀬戸物一式の造り物は、道修町薬種商の薬品作り物、靱乾物商の乾物造り物とならんで、大大阪時代には三大造り物と呼ばれ、その当時、「大阪せともの祭」は天神祭と並び称される大阪を代表する祭りでもあって、造り物は大阪の名物ともいわれました。

 川柳作家の片山忠次郎(雲雀)は郷土研究誌『上方』(昭和8年)の中で次のように語っています。
< 大阪の夏は何と言つても祭の夏であらう。天神祭の渡御、陶器神社の作り物、其他どの神社の祭にもそれぞれ特色があつて面白い。>

c0239137_16544664.jpg

c0239137_16551566.jpg
 細部を見ると皿などの色や柄の組合せが絶妙で、
 桂米朝風の言い方をすると…
 「ええ仕事してますな!」
c0239137_16552516.jpg

c0239137_1657441.jpg

c0239137_16575570.jpg
 太鼓の置台の部分。
 皿など(箸置きもありますね…)の選び方や配置にセンスを感じます…
c0239137_16583510.jpg

「大阪せともの祭」は、江戸時代から300年以上にわたって受け継がれてきた伝統行事で、西横堀川の舟運に恵まれ、かつてはせともの町と呼ばれた江戸堀、新町にあった約200軒の陶器店が蔵ざらえの市を開いたのが祭の始まりといわれています。
 もともとは市の売り物であった端物や見本品で人形をつくったのが、この「造り物/作り物」の始まりで、大阪では「つくりもん」と発音しますが、まさに伝統芸術の域に達していると言ってもいいのではないでしょうか。
c0239137_1702683.jpg

 境内にある灯篭も陶磁器製です。
c0239137_1705586.jpg

c0239137_171560.jpg

 陶器神社の他に、境内の一画には末社がいくつかありますが、なかなか厳かでいい雰囲気です…
c0239137_17539100.jpg

c0239137_1754936.jpg

c0239137_1755992.jpg

c0239137_176867.jpg

by suzu02tadao | 2015-08-03 17:10
<< 御迎人形(天神祭) 京街道今昔 〔京橋〕3 >>