1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
by 大阪モダン
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ちょろけん

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 「ちょろけん」とは、お正月に各家を一軒一軒回って、芸能を披露し祝儀をもらう門付芸(かどづけげい)のひとつで、江戸時代に京都や大阪を中心に行われていたようです。

 もともとは長老君(ちょうろうくん)が訛ったもので、享保年間(1716~36)に大きな福禄寿の張ぼてをかぶって現れたのが最初と言われています。

 その後、黒い帽子に口髭を生やしたり、猿の顔を描いたもの(猿ちょろ)などが現れ、先をさばいた竹を打ち、「ちょろが参じました。大福ちょろが・・・」と景気よく歌って街中を歩き回ったそうで、伏見人形にもなっていることは以前にも紹介しました。
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 「ちょろけん」は明治時代になるとすたれてしまったのですが…
 なんと!大坂城天守閣の「迎春イベント」として「ちょろけん」が復活していたのでした。
 残念ながら、「ちょろけんと迎えるお正月」(2・3日)のイベントは見過ごしてしまいましたが、天守閣のミニ展示は見てきました。

古写真「ちょろけん」昭和7・8年頃の撮影
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大阪商工祭(昭和8年)記念「町方風俗行列之図」(部分)
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 さて、私が最近になって「ちょろけん」に注目したのは、石川県の年中行事を紹介した『郷土の年中行事』長岡博男著(昭和29年)を年末に手に入れたからです。
 この本のなかで、明治の頃、金沢の町のお正月を賑わせた門付として、「春駒」や「初馬」などとともに下図の「ちょろけん」が紹介されていたのです!
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 そして、さらに!次のような門付も紹介されていました…
 < ふくべを逆さにして目鼻をつけ、これに布片を被せて躍らせ乍ら「ひょたんどこから来た、大阪道頓堀、何しにきた、銭貰けに、銭もうけて何する、サトボチ買う、いくつ買う、三つ九つ、酒をのむか、ざつと三升」などゝ云ってくる者もあった。>
 どうやら、「ちょろけん」などの門付が、大阪から金沢まで出張していたようなのです…?

 また、ふくべを逆さにして目鼻をつけ >とありますが、これは栃木県の名産品、魔除け面「ふくべ細工」のようなものではなかったかと思われます。
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 …どこか、「ちょろけん」に似てますね(^^)


 せっかくなので、大坂城天守閣あれこれ…
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 大坂城のシャチホコもなかなか立派です…
 向こうに見えるのは旧大阪市立博物館です。
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 お堀端の柳越しに見る天守閣も風情がありますね…
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 今年の呼び物はやはり…これ(六文銭)ですね。
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by suzu02tadao | 2016-01-20 12:00
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