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モダンなソース・ヒストリー今はもう無い「チキンソース」の戦前の広告です。 ソースの広告と言えば、ホーロー看板がコレクターズアイテムとして有名ですね。また、やはり今は無い「白玉ソース」の瓶は、瓶のコレクターの間では定評あるようですが・・・昨年秋の四天王寺の古書市で、「白玉ソース」のマッチラベルをまとめて入手したのでした。 日本にソースが登場したのは明治時代で、現存する最古のソースメーカーである神戸の「阪神ソース」が1885年に業務用として開発販売したソースが、日本最初のものだそうです。 当初はなかなか受け入れられなかったソースですが、「洋式醤油(洋醤)」と呼ばれ人気を博すと、明治後期には全国的に様々のメーカーから販売されたソースが次々に市場に出回るようになりました。 すなわち、それが大阪の「白玉ソース」や東京の「チキンソース」、今もある「イカリソース」、「カゴメソース」、「ブルドックソース」などというわけです。 日本の家庭や大衆食堂に普及したソースですが、昭和時代になると「ソーライス」のエピソードも生まれました。 昭和恐慌で不景気のどん底だった頃、百貨店の食堂でライスだけを注文して、テーブル据え付けのソースを掛けて食べる客が増えたため、ライスのみの注文を禁止する百貨店がほとんどでした。しかし阪急社長の小林一三は、逆にこれを歓迎する姿勢を打ち出し、「ライスだけのお客様を歓迎します」という広告や貼り紙を出しました。 それが話題となって、ライスにソースを掛けただけの「ソーライス」は、阪急百貨店大食堂の堂々たる「裏メニュー」として広く知られたのでした。 後年、関西の財界人のあいだでは「阪急食堂でよくソーライス食ったな!」というのが共通の昔話になったということです。 さて、大阪と言えば「たこ焼き」と「お好み焼き」が有名で、昔からあったような印象がありますが、ソース味であることからも分かるように、それほど古い食べ物ではなく、現在のようなスタイルになったのは太平洋戦争後だということです。 ということは… なんや!「たこ焼き」も「お好み焼き」も、阪神間モダニズムを代表するモダン・フーズやないか…
by suzu02tadao
| 2017-01-03 06:10
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