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1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
by 大阪モダン
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大阪の柳

大阪の柳_c0239137_18373586.jpg


 八九間空で雨降る柳かな(芭蕉)


 八九間(けん)は約15m位で、とても大きな柳の木のことを詠んだ句のようですが、確かに晴天でも雨が降っているように見えますね…

 柳は、日本で町並木として植栽された樹木としては最も歴史のあるものの一つで、平城京や平安京には隋・唐の都であった長安を模して、柳が街路樹として盛大に植えられていたようです。

 春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大路し思ほゆ(大伴家持)

 大伴家持が越中国国守として富山に赴任していた頃に、都を想って詠った歌で、"春の日に芽の膨らんだ柳を手にとってみると、都の大路が思われることだ"という意味です。

 柳の並木といえば、銀座の柳がよく知られ、また、柳は水分の多い土壌を好むため、都会の水辺や水路沿いに植えられていて、京都の白川や高瀬川沿いの柳も、桜と共に春の風物詩になっています。

 ところが意外にも、水の都といわれた大阪には柳の街路樹はとても少なくて、写真の柳は土佐堀川沿いにある貴重なものです…

大阪の柳_c0239137_12311708.jpg


by suzu02tadao | 2017-03-30 07:30
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