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大阪セルロイド会館大阪セルロイド会館は昭和6(1931)年に建てられ、昭和12(1937)年に増築された建物ですが、国の登録有形文化財に指定されています。 まず最初に建てられたのが、角の曲面が円柱になっているこの北館です。 その後、南館が増築されましたが、こちらは町屋風の窓と庇が特徴的なデザインで、まったく印象の異なる外観になっています。 ちなみに設計者は、どちらも大阪府営繕課で多くの公共建築物を手がけた、西田勇(1897-1984)です。 建物の東面の中間には、北館と増築された南館を区別する仕切りがありますが、スペイン瓦と2階のアーチ窓は共通で、一体感のある表情をつくりだしています。 町屋風の庇にスペイン瓦というミスマッチな組み合わせが独特です… この南館の交差点に面した側がメインの出入口になっていて、正面から見ると、和と洋が奇妙に入り混じった姿は、なんとなく大江ビルヂングに似た雰囲気があります。 特に3つ並んだ丸窓と庇の下のスリット窓は、ちぐはぐな印象がありました… ところが、内側から見たら… この丸窓が未来的で、いい雰囲気なんだな…これが! スリット窓も、とてもオシャレ~じゃありませんか…! 階段を下りてゆくと…窓から差し込む光が美しい! もともと白色だった外壁は、2003年に今の色に塗りなおしたようで、内部も補修されていますが、昔の面影を残しているところもいくつかありました。 大阪セルロイド会館のある東成区今里は、かつてセルロイド産業の中心地で、加工場がたくさんあったということです。 この建物の一室は昔のセルロイド製品の展示室になっていて、他はセルロイドと関係のある組合や連盟の事務所が入居しているようです。 【おまけ】 20年位前に手に入れたセルロイドのせっけん箱。 詳しくは覚えていませんが、確か骨董市で昔の木製の置き薬箱を買った際に、たまたま中に入っていたいろんなガラクタの中の一つだったように思います。なかなかモダンなデザインなので気に入っています(^^)
by suzu02tadao
| 2017-06-24 07:00
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