1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
by 大阪モダン
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原田産業ビル

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 原田産業は1928年に小笠原祥光が設計したものである。本町の内田洋行も小笠原の作品であるが、いずれも楽しい商店建築である。原田ビルでは、正面の広々とした窓、向かって右手の玄関のデザイン、そして玄関ホールから上っていく階段ののびやかさなど、つくった人のしゃれたセンスが伝わってくる。
 海野弘著『モダン・シティふたたび』より

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 この建物の見どころは、なんといっても吹抜ホールの大きな窓と階段ですが、原田産業の4代目に当たる現在の社長は、大学で建築を学んだ経歴の持ち主で、建物の価値を損ねないよう、新しく取り付ける空調や照明などの配管を一切露出させないようにしているとのことで、部屋のインテリアなども当初のオリジナルの状態に保たれており、とても魅力的でした…

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 床のタイルも凝っています。
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 以上はイケフェスの時に撮影したものですが、以前に撮影した外観写真もいくつか…
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 小笠原祥光については経歴がちょっと面白い…
 最初は鉄道院に就職し、赤レンガの東京駅で建設工事等を担当した後、住友総本店に移ってから来阪。独立して建築事務所を開設する前の1年間だけ渡辺節の事務所に籍を置いていましたが、その時は、一回りほども若い村野藤吾と仲が良かったそうです。
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 海野弘著『モダン・シティふたたび』の中では、原田産業ビルは「失われた地名」というタイトルで紹介されています。
 堺筋から安堂寺橋通に入る。船場の中でも私が好きなストリートの一つだ。といっても町名改正で、南船場なる、のっぺらぼうな名になってしまっているのだが。
 東横堀川に架かる安堂寺橋の通りを西へ行ったところに建つ原田産業ビルですが、すぐ近所には大阪農林会館もあって、この通りはまだ1920年代の雰囲気をたたえている。と記しています。
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【参考】原田産業のホームページ(ギャラリー)
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by suzu02tadao | 2017-11-07 08:15
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