1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
by 大阪モダン
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アールデコの華「伏見ビル」

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 青山ビル、北浜レトロに続いて…この伏見ビルも以前に当ブログで取り上げており、毎年、イケフェスで見学していますが、いわゆる大正モダニズムが花開いた時代に建てられたこのビルは、いつ訪れてもフォトジェニックです…

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 植物を思わせる有機的なデザインのアールヌーヴォーの時代に続き、近代的都市生活に対応した幾何学的なフォルムのアールデコは、ヨーロッパ及びアメリカを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行しましたが、1923(大正12)年に建てられた伏見ビルは、まさに流行の最先端を行くものだったと思われます。
 ちなみにアールデコの名称は、1925年にパリで開催された現代産業装飾芸術国際博覧会(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes)の略称「アールデコ博」で花開いたことに由来します。

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 伏見ビルができた年には関東大震災があり、この後、大阪は東京を凌ぐ大都市として、文化・芸術・産業の中心となり、「大大阪」と呼ばれる、華やかで活気にあふれた黄金時代を向かえたのでした…

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 しかし…昭和恐慌により経済・産業が大打撃を受けた大阪は、さらに戦争の時代へと向かう中で衰退して行きますが、時を同じくして、機能性をより一層重視したモダニズムが主流になったために、アールデコの流行も終了したのでした。

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 その後、アールデコは、1966年、パリで開催された「25年代展」以降に無味乾燥なモダンデザイン批判やポスト・モダニズムの流れの中で再評価されたのでした。

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 伏見ビルの中に足を踏み入れると、そこには大大阪時代の空気が今も流れているような気がします…

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by suzu02tadao | 2017-11-14 07:00
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