1920~30年代を中心に、あれこれと・・・
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SHOCHIKUZA NEWS・1929年

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 古書や骨董のようなものは、興味を惹かれるままに買うのが面白くて楽しいわけですが…

 引越荷物を整理していると、そんなふうに気の向くままに買い集めたものや、亡き義父から受け継いだものなどが、いつの間にやら尋常な数量ではなくなっていて、なかなか収まりきらず、どないしようかと思っている次第で…

 年末の全大阪古書ブックフェアでも、私好みの紙ものが数多くあって、以前だったら買っていただろうなと思われるものもいくつかあったのですが、結局、何も買わずに帰りました…

 まあ、中には昔安く買ったものが、いい値段がつけられて売られたりしていて、そういう意味でも帰宅してから、整理をしつつ見直してみると、なかなか興味を惹かれるものも多く、今年はそんなものを取上げていこうかと思っています…

 お正月ということで、「松竹座ニュース」1929(昭和4)年1月元旦~6日の新年号です。

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 その当時一世を風靡した人気女優、クララ・ボウ主演の『艦隊入港 The Fleet's In 』や、チャップリンやキートン同様に人気があった喜劇王、ハロルド・ロイドの『ロイドのスピーディー Speedy 』(※本塁打王ベーブルースが特別出演しています…)などが載っています。

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 1929(昭和4)年の主な出来事を見てゆくと…

 浪花小唄や『東京行進曲』などが大ヒットし、浅草では榎本健一らの「カジノ・フォーリー」が結成され、川端康成の新聞小説『浅草紅団』の連載が始まります。
 大学卒業者の就職難が深刻で、『大学は出たけれど』が流行語となり、また同名の小津安二郎監督の映画が大ヒットしました。
 上野松坂屋が新装開店し日本で初めて「エレベーターガール」が登場。大阪梅田には世界初のターミナルデパート、阪急百貨店が開店しています。
 ドイツの大型飛行船「ツェッペリン伯号」が世界一周の途中に霞ケ浦に着陸。また東京~大阪~福岡間の定期旅客飛行が始まり、本格的な航空時代を迎えます。
 他にも、宝塚歌劇『モン巴里』、小林多喜二『蟹工船』、寿屋が国産初のウイスキーサントリー」を発売、などなど・・・

 まさにモダン都市文化の象徴のような出来事ばかりですが、この年辺りが「エロ・グロ・ナンセンス」の混沌とした世相をよく表しているように思います。

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 そして、同じ年の「松竹座ニュース」4月3日~10日には、フリッツ・ラング監督のSF映画『メトロポリス Metropolis 』が紹介されていました。

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 今日では「SF映画の原点にして頂点」として、以降多数のSF作品に多大な影響を与え、SF映画黎明期の傑作とされている作品ですが、講談のような内容解説にも公開当時の世相が表れているような気がします…
(以下抜粋)

 メトロポリス!それは現在よりはるかに隔たること『一世紀』、百年後に於ける一大都市だ。此処に於ける科学文明は最高潮に達し、神も愛も芸術も倫理も総ては泥田の中に投ぜられて顧みられない。此のグロテスクな大都市メトロポリスの讃美者そして永遠の保持者はジョン・マスターマンと呼ばれた。
 ~(略)~

 いやが上にも機械力万能の世界を建設すべく偶々メリーの地下街に於ける名声を利用し大発明家ロトワングに依頼し魂無き人造人間メリーを創造した。……如何なる機械力をしても魂ある人間の創造は絶対に不可能であった。地下街の人達をして反感を煽るに便なる只の物質に過ぎなかった。
 ~(略)~

 地下街に息づく人々のために人造人間は遂に火の中に投ぜられた。火中に変わる鋼鉄の姿、群衆の驚異の中に『世界を我等の手へ!メトロポリスを我々の手へ!』と絶叫しつゝ彼等は人類を建設すべく人間、魂ある人間の労働が開始せられて行くのだった。


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by suzu02tadao | 2018-01-05 07:20 | Comments(0)
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