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松竹座レヴュー「開国文化」

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 しつこいようですが、これも1929(昭和4)年の5月16日よりの公演、前回の松竹館の隣にあった浅草松竹座のパンフレットです。

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 緑の日輪の栄光の、わが五月への飛躍大飛躍!即ち、鮮烈なる初夏の感覚に展開さるるはわれらが年中行事たる松竹座レヴュー中の圧巻「開国文化」全七景の荘厳華麗なり。

 大阪朝日新聞五十周年記念レヴュー「開国文化」全七景(南蛮船渡来・長崎蘭館の桜・五十年後の世界・渡米使節の行列・米人の歓迎踊・日本の印象・昭和時代)とありますが、この中では「五十年後の世界」の内容が、同年に公開された映画『メトロポリス』を彷彿とさせます。

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 五十年後の世界の縮図をご覧にいれます。蒼穹を画する無数の巨大ビルディングが聳立しています。その魔天閤の渓谷を旅客飛行機が燕の如く軽快に飄颺として旋回している大都会です。極度に発達した近代科学の生産になるさまざまの素晴らしい機械の群、高層建築物の群、或は人造人間の群等々が、怪奇にして立体的なるメロディーにつれて乱舞する尖鋭にして明快なる未来の踊りです。


 参考までに、松竹座レヴューの企画会議の様子については、雑誌『上方』第四号(昭和6年4月1日発行)の中で、食満南北が次のように書いています。
 (以下抜粋)

 ウイスキーを飲んでいる千葉君(※千葉吉造
 レモンティーを取りよせる江川君(※江川幸一
 ハムライスをパクつく山田君(※山田伸吉
 スリーキャッスルを捲いている大森君(※大森正男
 (略)
 「いいでしょう」
 去年、その去年の「春のおどり」のすべてのものを参考として前へおいた大森君が賛同する。
 「江川さん、何か新しい案はありませんか?」
 「最近のフランスの雑誌からヒントを得た舞台面があるのですが、あれを一つつかって見たいですな」
 「これだっか」
 山田君は前の雑誌をひろげる、
 「おもろいな、この場面にこないだ試写で見た奴をつかいまひょいな」

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 そして…
 フランスの女性歌手が出演するなど、国際色豊かで華やかな当時の世相を物語るかのような「昭和時代」でフィナーレを迎えます。

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 階段、壁面、動くカーテン、線、色、響。それらが渾然と融和して、最も近代的なるリズムとテンポとを創造するのです。松竹座独特の新趣向です。踊子総員が数種の奇抜なカーテンから現れて、溌溂たる綺羅眩艶の大群叢舞踊をもって昭和時代を盛飾謳歌するのです。錦上更に花を添えるものに、フランスの名歌手ドフランヌ嬢があって、喉龍玉を転ずるが如き美声で「春の唄」を歌います。唄につれて五彩の紙雨翩々として吹き散るなかに乱舞跳躍、絢爛たる総踊の裡に、緞帳が下りてゆきます。

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 このレヴュー「開国文化」は、松竹座の東京進出の拠点として前年の昭和3年8月にオープンした浅草松竹座の公演ですが、もともとは第4回「春のおどり」の演目でした。

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by suzu02tadao | 2018-01-10 07:00 | Comments(0)
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