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亀鳴く・・・春

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 この古伊万里の皿は、「骨董病」になりたての頃にモダンな図柄に惹かれて手に入れたものです。
 当初は普通に亀の甲羅を象った「亀甲文様」の皿だと思っていました…

 ところが、通常はこの皿のような幾何学文様の図柄は、だいたい大きさなどが揃っているのが普通なのですが、この皿はそれぞれがバラバラの大きさに描かれているので、変だな?と思いながら眺めていました…

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 そして、ある時、この皿は「亀甲文様」の皿と言うよりは、皿そのものを亀に見立てた意匠だということに、ハタと気付いたのでした。
 そういえば、三田青磁には有名な亀の型物の皿がありましたね…

 亀は古来より「長寿吉兆」の象徴として縁起の良い動物とされていますが、その中でも、甲羅にたくさん生えた藻が尾のように伸びている「蓑亀」は特に珍重されていて、お正月などには縁起物としてよく見かけます…
 この皿はその「蓑亀」に見立てているようです。

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 実際に四天王寺の亀池に行って確認すると、生きている亀の甲羅の模様の大きさなどはそれぞれ違っていてバラバラでした…

 「蓑亀」に見立てたこの皿を見ていると、
 「亀鳴く」という言葉を思い出します…
 「春ののどかな昼、あるいは朧の夜に亀の鳴く声が聞こえるような気がする」という意味で、亀は実際には鳴きませんが、俳句の季語として親しまれています。

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 ところで、この皿の高台内側には「大明成化年製」という銘が書かれています。
 この銘は古伊万里ファンにはお馴染みのもので、最高峰とされていた中国明代成化年間に景徳鎮で製造された磁器にちなんでいます。
 今日の感覚からすれば…「なんだ、模造品ではないか」と言う人もいて、もちろん、そういう目的でつくられたものも中にはあるようですが、その当時の製作者からすれば、ひとつの目標でもあり、また高品質の証のようなもので、図柄の一つといった認識だったようです。

 元々古代中国で亀を「長寿吉兆」の象徴としたのが日本に伝わったことを想うと、こういった銘にも趣きを感じます…

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by suzu02tadao | 2018-01-15 07:00 | Comments(0)
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